30代未経験者がWebマーケティング(Webマーケター)の仕事に転職した方法!

Webマーケターになりたい・Webマーケティングの仕事をしたいと思っていても、未経験だとどうすればWebマーケティングの仕事に転職できるのか、なかなか分からないですよね。

そこで今回はピアノ調律師というWebマーケティングの仕事とは関係のない仕事をしていた私がどのようにしてWebマーケターになったのかお話ししていきたいと思います。
(私の経歴について詳しくは運営者情報をご覧ください。)

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未経験からWebマーケティングの仕事をする(Webマーケターになる)にはものすごくポテンシャルがあることを感じさせる必要がある

未経験からストレートにWebマーケティングの仕事に転職するためには、とてもポテンシャルがあることを採用担当に感じさせなくてはなりません。
(私のように、まずはIT企業の営業職として転職し、その後異動してWebマーケターになる方法については後述します。)

20代はたいしたポテンシャルを感じさせなくても大丈夫かもしれませんが、基本的に実務経験が求められる30代になって、未経験で採用してもらうには、ポテンシャルを感じさせる必要があります。

採用担当が面接時に見ているポイントは主に以下の3つです。

  • 募集している仕事をちゃんとこなせるか(その人が会社の役に立つか)⇒能力があるかどうか
  • その人と一緒に仕事したいか⇒良い人かどうか、社風に合いそうかどうか
  • 続けてくれそうかどうか⇒志望動機、今までの転職回数が少ないかどうか

未経験の場合、「募集している仕事をこなせるかどうか」が疑わしく、無理だなと思われていることも多いでしょう。
それでも書類を通過し、面接の機会を得たら、そのチャンスを活かしたいですよね♪
それには、Webマーケティングの仕事をキャッチアップする力がすごい、ポテンシャルがあることを伝える必要があります。

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中途採用の面接では「弊社の課題とそれを解決するためにはどうすれば良いと思いますか?」というような質問をされることが多いです

「転職の面接で聞かれる50の質問とその回答例」という記事の中で、よく聞かれる質問とその回答例について記載しましたが、Webマーケティングの仕事のように頭を使う仕事の場合には、「課題と解決策」を質問されることが多いです。

要するに「仮説を立てる能力」と「改善策」を求められています。

そもそもWebマーケティングの仕事(Webマーケター)とは?

Webマーケティングというと、サイトや広告・SNSなどのプラットフォームを使って、アクセスをかせぐことだと思われがちですが、そうではありません。

ネットを使って、集客し、売上をたてる、そしてその後のフォローまで全てWebマーケティングの中には入っています。
要するに、ネットを使った営業の全てがWebマーケティングの仕事なのです。

ネットで営業し、その後のフォローまでをも含んでいることから、商品開発をWebマーケターがすることも珍しくはありません。

どのようなWebマーケティングをして欲しいかは会社によって異なりますが、採用面接ということを意識すると、「狭い意味でのWebマーケティング=ネット集客」のことが多いと思います。

ネット集客には主に下記の3種類があります。

  • SEO(ネット上に記事を書いて集客する)
  • リスティング広告(GoogleやYahoo、インスタやFacebookなどに広告を出稿し運用する)
  • SNS

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面接でアピールできるのは、SEOかSNS

面接で「課題とその解決策を教えて下さい」と質問されたら、SEOかSNSについて答えましょう。
リスティング広告は実際に運用したことない人が解決策を考えることはできないと思いますので、リスティング広告については言及しなくて大丈夫です。
また、SNSについては消費者サイドから分かりやすいと思うので割愛し、ここでは主にSEOの話をしていきます。

SEOとは簡単に言えば、Google検索した時に、自分のサイトや記事が上位にくるように頑張ることです。

例えば、あなたが「いろんな資格を扱っているスクール事業をしている会社に入りたいとします。」
そうするときっと「簿記 資格」「心理カウンセラー 資格」などの検索語句でSEO上位にくるように頑張りたいと思うはずです。

競合を2社ピックアップする

今、「心理カウンセラー 資格」と調べると1位キャリアカレッジジャパン、2位がユーキャンでした。
(2024年6月26日現在)

そして、あなたの会社が10位だったとします。

「課題」をピンポイントで当てる

その際に、課題は「心理カウンセラー 資格」でSEO上位にきていないこと、と言えるかもしれませんね。この課題の設定も、その会社が課題に感じてそうなことを、きちんとピンポイントで当てにいく必要があります。

「解決策」も当てる

次に解決策です。
こう考えて下さい。
「心理カウンセラー 資格」で他社が上位であなたが受けている会社が10位だった場合、他社の方がユーザーニーズに応えているからその結果になっていると考えます。

つまり、「内容が豊富」「見やすい」「直感的に操作できる」「商品が良い」などなにかしら良い要素が多いから、あなたのサイトよりも上位にきているのです。

そこで、キャリアカレッジジャパンとユーキャンのサイトがどのようにあなたのサイトよりも良いのか分析し、まずはそこをその2社よりもよくする解決策を考えます。

また、もしあなたのサイトの方が良いところがあれば、そこをより伸ばしていくことで他社と差別化することを解決策として提案するのも良いかもしれません。

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「課題」と「解決策」を当てることでポテンシャルがあることを伝える

まとめると、

  • 会社が求めている課題を答える⇒「心理カウンセラー 資格」でSEO上位に来ないことが課題
  • 解決策を答える⇒他社の良い点を分析し、それ以上良くするようにやっていきます。自社の良い点を答え、その点をより伸ばし差別化していきます。

未経験のあなたは、採用して大丈夫かな?と、とても不安に思われています。そのため、課題と解決策を当て、ポテンシャルが充分にあることを伝えていきましょう。
上記で述べたことはWebマーケティングの専門的な知識がなくても、検索さえできればどなたでもできることです。

また、もし面接官が「課題と解決策」について質問してくれなかったら、自分から採用担当に言ってみましょう。

未経験なのですが、Webマーケティングについてこれこれして学んでみました。
生意気かもしれませんが「御社がもっと良くなるための案」を考えてみましたので聞いていただけませんか?と言ってみて下さい。

きっと、やる気のある人だなと思ってもらえるはずです。

「課題と解決策」は必ず当てることができます。
その会社の事業内容・あなたがする予定の仕事内容・競合他社、この3つを正確に把握していれば必ず「課題と解決策」は当てることができます。

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謙虚な姿勢を忘れない

課題と解決策は必ず当てにいって下さい。
でも、どやっ、俺って優秀だろう、というような雰囲気を出してはいけません。
採用担当は自社の課題については先刻承知しているのです。
未経験のあなたに思いつくことは、確実に採用担当も分かっています。
分かっていても解決できていないので、Webマーケターを募集しているのです。
分かっていることを指摘されるだけでは、気分が良くないでしょう。

あなたは、ピンポイントで当たっていて自信があっても、「未経験で外から見ているだけなので、とんちんかんなことを言っていたら申し訳ございません。御社に入社することができたら一生懸命に働いて成果を出せるように仕事します。」と伝えて下さい。

課題と解決策が当たっていれば、採用担当はあなたの優秀さにすぐ気が付きます。
また、採用担当がWebマーケターだった場合、少し話しただけで、あなたがWebマーケティングに向いているかどうかは分かるものです。
そこで調子に乗ってしまうと、一緒に働きたくない人認定されてしまいますので、かわいげや謙虚さも同時に伝えることを忘れないようにしましょう。

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筆者のように2段構えでWebマーケターになる方法

ストレートにWebマーケターになれたわけではない、営業職として転職

当時エクセルの改行もできないくらいのパソコンスキルだったこともあり、Webの専門職は無理だなと思い、営業職として転職しました。

まずは志望動機のストーリーを作る=志望動機をでっちあげる

ピアノ調律師というと、なかなか似たような仕事がないので潰しがきかないものです。
そのため、転職しようと考えた際、そもそもの志望動機を考えるのが難しいだろうなと思いました。

転職するからには「志望動機のストーリーを作る=志望動機をでっちあげる」ことが必要です。

私は社員調律師として、関連会社の調律師とお客様をマッチングする業務も担当していたので、このマッチング業務を志望動機にすることにしました。

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人材業界にターゲットを絞る

マッチング業務を志望動機にするため、次に業界を絞りました。
マッチングが大切になってくるという意味で人材業界をターゲットとしました。

株式会社パセリに出会い入社する

エン転職を使って、人材業界で絞りこんでいった際、各種スクールの集客支援をしている株式会社パセリを知りました。
パセリは「スクールに入りたいと思っている人とスクールをつないでいる会社」です。

面白そうだし、今までの経験も活かせるので志望動機も言えそうだなと思い、パセリの面接を受けることにしました。

1次面接は経営企画室の採用担当と社長

まずは一次面接。
性格診断テストもありましたが、主な判断基準は面接です。
志望動機はもちろんですが、会社の雰囲気に合っているかどうか、コミュニケーションがスムーズかどうか見られていたように思います。

採用担当との面接が終わると社長がやってきた

採用担当との面接が終わると、「この後少しお時間ありますか?」と聞かれ、「はい」と答えると、社長がやってきました。

おそらく採用担当の方が私のことを気に入ってくれたのだと思いました。

社長とは世間話や今後のビジネス展開などの話をしましたが、それとは別に前職の山野楽器の社長とパセリの社長が親しかったこともあり、ご縁を感じてもらえたように思いました。

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2次面接は現場社員と責任者

2次面接は現場の先輩社員と責任者が面接をしてくれました。
入社してからの具体的な仕事内容や働き方について説明していただきました。

2次面接の段階では、入社にあたって不安に感じる点を聞かれた際に、「1度に複数のことをこなすのが苦手なのでそこが心配」ということや、「前職でも最初から成果がでたわけでなく、だんだんと成果が出るようになってきました。要領良くスタートダッシュを切れるようなタイプではないと自分では感じているのですが大丈夫でしょうか?」というようなことを言いました。

そのことが、自分の弱みも把握できている人・他人に対して自己開示できる人と評価されたように思います。
そして無事に内定しました。

面接ではアピールすること・相手に対して自分が優秀だと感じさせるようにプロモーションすることに重きをおきがちですが、そうではありません。

ちゃんと会話のキャッチボールができていて、コミュニケーションがはかれていれば、多少の弱みを開示することは相手に安心を与えるきっかけになります。

もちろん弱みを見せるだけでネガティブな人間だと思われることは論外です。
相手が自分に対して好感をもってくれている・興味を持ってくれていると感じることができた場合に、少しの弱みを見せることがポイントです。

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営業として入社、でも成果はイマイチだった

営業として入社し、日々仕事しましたが、営業としては適性がなかったようです。
なんとなくうまくいかないなと感じながら1~2年が経った頃、社長から「営業に対してやる気がないように感じる、能力がないとは思わない。おまえがやる気になれる部署に異動させる。どこにいきたいか教えて欲しい。」という話があり、Webマーケティング部を希望しました。

Webマーケティング部に異動し、Webマーケターとして活躍

Webマーケティング部に異動になり、まずはLP(ランディングページ)の構成案を書く仕事、そしてリスティング広告の仕事、SEO対策としての記事作成の順で仕事をしていきました。
その他、仕事ができるようになってからは施策の立案実施やWebマーケティング部全体のディレクション・後輩指導などをしていました。

Webマーケティング部に異動して驚いたことは、自分としては今まで通り働いているつもりでも、周りがとても評価してくれるのです。

営業の頃と同じくらいの働き方、でも周りは評価してくれて、自分でも向いているなって感じ、そして成果も上がりました。

あとから振り返ってみると、「論理的に分析する力」、「読解力」、「仮説を立て改善していく力」「数字をどの面から切り取り、分析し仮説を立てていくか」など、Webマーケターとして必要な能力が、もともと自分に備わっていたからだと感じています。

そして、それらの能力が自分にあったのは、「本を読むことが好きだったこと」「小学生の頃、難しい算数の問題を延々と考える習慣があったこと」が背景にあるように思います。

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向いている仕事は楽ができる

Webマーケターとしての仕事は向いていました。
頑張って食らいついたからできたのではありません。

もともと適性があったのです。
営業には向いていなかった私にも、向いている仕事があった。

そして、向いている仕事をすることは楽だし楽しいことでもあります。
是非みなさんにも、ご自身に向いている仕事に就いてもらいたいなと感じています。

最初からWebマーケターを目指していたらきっと転職できなかった、まずは志望動機が言いやすい職種に転職しましょう

ピアノ調律師だった私が最初からWebマーケターを目指していたとしたら、きっと転職できなかったと思います。

まずは志望動機の言いやすい営業に転職し、その後、Webマーケティングに異動になるという2段構えをしたことが功を奏したのだと思います。

私の場合は、最初からWebマーケターに狙いを定めていたわけではありません。
たまたまのラッキーが重なってWebマーケティングの仕事ができるようになりました。
運が良かったのです。

しかしながら、みなさんが転職を考える際にはもう少し狙いを定めて戦略的にやっていく方が良いと思います。

どのような仕事に就く場合にも、前職とかけ離れた職種を選ぶ場合、私のような2段構えの戦略は使えると思います。

特に、中小企業の場合は、本人のやる気次第でいろいろな仕事をさせてくれることが多いです。
今回は私の転職経験を例に、2段構えで希望の職種に就くことについてお話しさせていただきました。

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